落語草 (千一亭志ん諒 落語ブログ)

2014年12月2日火曜日

落語研究15 芝浜4 第一分析1 

①(午前3時、八つ半)起床
【舞台】勝五郎の家
【感覚】酒が残って頭が痛い。起き抜けからいろいろ言われてイライラする。「ほっといてくれ」と言うも女房の剣幕に押されてしまう。「わかったわかった、行ってやるよ。」
【課題】支度して出掛ける。

②(午前4時、七つ)浜への路、問屋、浜の夜明け
【舞台】路
【感覚】寒い。暗い。眠い。酔いが残っていて、体が重い。海風が身を切る寒さだ。耳がちぎれるように痛い。潮臭さがたまらない。潮騒の音が大きくなってくる。浜はもうすぐだと感じる。
【課題】河岸に仕入れに行く。眠る。一服して日の出を見る。革財布を拾う。

・ここで切り通しの鐘を聞き、七つだと解る。
「天秤棒担いでまた帰るのかい、いや、帰ったって、またどやされてよっこらしょっとやってこなくちゃなんないもんな。うん、ここらで河岸が開くまで待つか。」問屋の脇にちょいとした納屋があった。勝五郎、立て掛けてある戸板の陰に腰を下ろすと、酒がまた回り始めたのか、ウトウトしたかと思ったら、落ちるように眠る。

「おっといけね、おおっ寒みぃ、いやぁ、すっかり寝ちまった、でもまだ真っ暗だぜ、どんだけ経ったのかな、、、また昨日の酒は、いつまでもいらっしゃるねぇ、頭がガンガンするぜ、そうだ、浜に降りて、一服して、顔でも洗うか。」

漆黒の夜の海、日の出に感謝、帰ってくる漁船、集まる海鳥の賑やかな声。海の水がどんどんキレイになってゆく。「おおっ、小魚がいっぱい見えてきたぞ、おや、なんだい、ありゃ。」
革財布を拾い、慌てて帰る。

③(午前7時過ぎ、六つ半過ぎ)浜から戻る(旧正月を大体2月はじめとすると日の出はおよそ6時40分あたりになる)
【舞台】勝五郎の家
【感覚】走って帰ってきた。息が切れている。濡れた財布で懐が冷たい。誰かが追ってこないかと気が気でない。追っ手が居ないことを知ると安堵する。事情を話すにつれ、歓びが湧いてくる。
【課題】財布を拾った経緯を説明。飲み残しの酒を呑んで一寝入りする。

・④で語られる内容だが、その後は
(午前9時、五つ半)起きて湯に行き、友達を連れて酒盛りをする。
(午後1時、九つ半)酔って寝る。

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