落語草 (千一亭志ん諒 落語ブログ)

2021年1月24日日曜日

【 落語の雑則 13】 息継ぎは次のセリフの途中で


実際の会話や

舞台の台詞で

相手の言葉に

被せるように

話し始めるのは

穏やかとは言えない


けれど

落語では

連続性がお客を

引っ張っていく

大きな要素である


それは音楽と似ていて

途切れると

そこでお客は離れて

我にかえってしまう


落語は言葉の音符で

奏でる曲


途切れずに音は流れる


台詞と台詞の間に

息を吸うと

そこで途切れてしまう


う〜んと考えるのなら

そこに

う〜んの無音の音がある

無音でも途切れない


そこで

台詞の途中にう〜んを入れて

素早くと息を吸う


相手の言葉に繋げて台詞を言い

う〜んで息を吸って続ける


繋ぎを意識すると

被せ気味の会話になるが

落語ではその方が

二者の会話である事の

理解を補強する


途切れないが流れない

ツブツブがハッキリみえて

気持ちよく進んでいく


そんな落語を追究したい



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