落語草 (千一亭志ん諒 落語ブログ)

2009年11月18日水曜日

桑名宿駿河屋のいけす

江戸の頃もきっとこんなふうにねんねしていたのでしょう


今日の創作小咄#61
歌川広重 東海道五十三次 桑名七里渡口

 

↓ PLAYで千一亭本当が「桑名宿駿河屋のいけす」でご機嫌を伺います


「ご隠居、はらへりました」

「おお、ニコラス、
見ろ、
さすが、桑名湊の駿河屋だ。
生簀があるぞ」

「大きいですね、
これ以上の
活きの良さはありませんな、
ん、どうした、真之介」

「ん、
生簀の傍らにおる二人、
あれは
お花ちゃん達ではないかな、
な、ニコラス」

「おいおい、
真之介は
可愛い子を見ると
すぐにお花ちゃんだとおも、
あ、お花ちゃんだ」

「あら、
これはこれは
皆様、
お久しぶりです、
ご隠居様も
お元気そうで」

「いやいや、
かたじけない、
お母上こそ
お元気そうだ」

「ええ、長い船旅で、
少しばかり疲れましたが」

「おお、船で来られたか、
しかし、
またどうして、
此処にいらっしゃるのかの」

「ええ、
桑名神社で
都々逸の会がありまして、
この度は、
西国の方もご出席とのことで、
楽しみにしています」

「おー、
そうでござるか、
ここは良き旅籠、
生簀もりっぱ、
お母上は
相変わらず
お目が高い」

「いえいえ、
あら、
どうしたの、
お花ちゃん」

「ええ、あの伊勢エビが、
珊瑚と合って、とても綺麗です、
ね、真之介様」

「うん、それはとっても綺麗です、
お花ちゃんこそ、でも、綺麗ですぞ、
拙者に合って、
いゃ、冗談でござる」

「で、真之介様は、
どのお魚が綺麗だと思うの」

「えっ、
そうでござるの、
んー、
ヒラメ」

「どうして」

「あ、それは、
白い砂に合っておるからだ、
どこから砂かわからないくらいだ」

「ふーん、
じゃあ、ニコラス様は」

「おーっ、拙者は鯛だ」

「あら、何に合っているの」

「わさび醤油だ」



今日の創作都々逸#92

(アーアヤンナッチャッタアーアオドロイタ)

ランチデートの待ち合わせ
ジーンズ姿はいいのだけれど
組んだ足先何かが出てる
良く見りゃ脱いだパンストだ

(アーアヤンナッチャッタアーアオドロイタ)

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