落語草 (千一亭志ん諒 落語ブログ)

2012年2月7日火曜日

2月11日(土)1時30分開演・「第4回千駄ヶ谷落語会」プログラム


(1時30分)
1.どれみ亭恭ん恭ん・エイプリルフール
今年85歳、ますます話芸に磨きをかけて、今日は自作の新作落語でご機嫌を伺います。ハッキリとした口調、声量にちょいと驚く。

(1時45分)
2.千一亭なおき・緑の窓口
まだ落語を始めて日が浅いので、クッと緊張して詰まることがあるが、これもが味があって可笑しい。「緑の窓口」でちゃんと切符が買えるのかなと本当に心配させる芸なんてなかなかない。

(2時00分)
3.駒々亭宮の輔・動物園
落研在籍の大学生。軽快なテンポとハツラツとした口調なのに、どこかとぼけた雰囲気が可笑しい。突然の大きな声に驚かないように身構えて。「動物園」は猛獣が出て来ますからね。

(2時10分)
4.上り亭奴だこ・時そば
得意ネタ「ひょっとこそば」では大いに笑った。今日はそばシリーズ第2弾、言わずと知れた「時そば」。さあ、どんな食べっぷりか。おそばを食べたくなった方は近くに「とちぎや」というおそば屋さんがございます。

(2時30分)
5.麹家馬ん咲・松山鏡
得意ネタ「厩火事」で、ヤキモチを焼いたらもうコンガリと焼いて、とてもうまかったので、きっと今回もと。さらにこの「松山鏡」では、田舎で、ナマリで焼かなくちゃならないわけだ。こりゃ可笑しくならないわけがない。どんなケンカを見せてくれるか楽しみ。

(2時45分)
6.麹家馬ん次・代書屋
千一亭では「胴切り」「肥がめ」で知られているが、実は「代書屋」こそ十八番、満を持しての登場。昔は、お役人のような人は頑固で気むずかしく威張っていたもの。そんな代書屋さんも、あらあらあら。馬ん次さんにかかると、可笑しいだけじゃなく時代背景へも思いが広がる。

(3時00分)
7.鴨志田亭金頓・強情灸
千一亭落語研究会の会長。名実共にまとめ役。ここにきて、アイロニカルな、皮肉っぽいまくらはますます絶好調。何が飛び出してくるかわからない。いい例えが見つからないが、福袋か笑い袋か。渋い語り口で際立つ強情さが可笑しい。

--お仲入り--

(3時30分)
8.麹家遊三ん・道灌
「お菊の皿」「三年目」と物の怪が板についたところで、ガラッと「道灌」とは。敢えて、基本のキからという心意気が凄い。「お菊の皿」では、終盤、お菊のキレ味が普段見ることがないようなキレっぷりで、見事に可笑しい。動きもまたそこはかとなく可笑しい。「道灌」でもキレが楽しみ。

(3時50分)
9. 春乃家有楽・六尺棒
のんびりとした雰囲気の中で、真剣な人情の遣り取りが可笑しい「火事息子」をはじめ、「青菜」「笠碁」「やかん」「甲府い」の何れも、「えっ、そうかい」という息を吸い込みながら惚ける有楽さん独自の表現が、ふわふわとして、実に可笑しい。

(4時05分)
10.千一亭志ん諒・宮戸川
お花半七馴れ初め」という「宮戸川」の前半だけの話。やはり後半はバイオレンスサスペンス風な展開なので見合わせた。落語家自身が若い時分にやる話だと思うが。あえて掛けてみる。
「お時間です」「本が破れて」「テープが切れて」と下げはいろいろだが、今回は志ん諒オリジナルの下げでご機嫌を伺います。

(4時25分)
11.N文亭八叟・小言幸兵衛
千一亭落語研究会の副会長。名実共に女房役。なんといっても「昔の名人達のものまね落語」は落語界広しといえど他では聞けない名演。また、まくらの歌舞伎、舞踊の話には「へぇー」と何時も驚かされる。今回は「稽古屋」「七度狐」など得意とする音曲話ではなく、もしかするともっと得意としているかもしれない小言(叱言)のはなし。だが、なんといっても口調がなめらかで優しい、それだけに厳しい小言なんてとても言えそうにない。だから、どんな「小言幸兵衛」になるのか。考えるだけで実に可笑しい。




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