落語草 (千一亭志ん諒 落語ブログ)

2013年12月3日火曜日

時とラセン

ラセンを軸方向に見ると円になり、軸方向に対して垂直に見るとジグザグになります。

時を意識してみると、時々、巡り来るような感覚を持つことがあります。

それは同じような繰り返しに感じても、もちろん、それは同じ時ではありません。

ふと、自分はラセンのような時の流れの中に身を置いているような気がします。

毎日朝が来るように、毎年春が来るように。けれど、それは常に新しい朝であり、新しい春です。

ラセンを軸方向にクルクルと回転すると、あたかも移動しているような錯覚を覚えます。

自分は毎日あくせく時を気にして、時の中を走り回っているように思っていますが、もし、時がラセンだとしたら、回っているのは時の方なのかもしれません。

いきなり、飛躍しますが、以前、幸せな時があったとして、今、もしそれを感じられないとしても、その時を探して走り回らなくとも、幸せなときはいずれまた必ずクルクルっと回ってくるのでしょう。

それはラセンを横から見たときのジグザグの頂が幾度となくやって来るのと似ていますね。

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