落語草 (千一亭志ん諒 落語ブログ)

2021年2月17日水曜日

【 落語の雑則 37】 お客を引っ張るのは日常性

落語の構成は

日常と非日常から成る


日常の中に突然現れる

非日常に笑ったり泣いたりする


例えれば

茶碗蒸しの

ギンナンの様なもの


もしギンナンで

びっしりだとしたら

ギンナンを見つける

楽しみは

いや

ギンナンが

お嫌いな方にとっては

悲しみは

やってこないだろう


笑える言葉も

それ自身では

さほどの力も無い

力を与えるのは

その他の

日常性


日常性をいかに表現するか

それこそが

落語家に求められるもの


「そんな奴いないだろう」

と思われたらおしまい


そんな奴にならないために

日頃から

人をよく観察しよう


普通の人こそが

最高の教材


ここが特徴的だなと

感じた部分を

強調して表現しよう


ご隠居は親戚のおじさん

おかみさんは隣のおばさん

子供は店先で甘える子供

熊さんは宅配のお兄さん


いるいるこんな人

うんうんと

聴き入ってもらえる話


そんな落語を追求したい




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