落語草 (千一亭志ん諒 落語ブログ)

2010年10月16日土曜日

落語は邦楽だね

三味線の知識・邦楽発声法
































富士松亀三郎
南雲堂 昭和39年




「三味線の知識・邦楽発声法
を購入しました。

「落語は邦楽だね」
以前読んだ志ん朝さんの本の中にあった言葉です。
なぜかいつも頭の片隅にありました。

今稽古している「二番煎じ」には、
謡、清元、木遣り、都々逸と、
それぞれ後ろに「かな?」が付きますが、
出て来ます。

音楽の要素が落語そのものの
背骨になっているのではと。

そう考えると、
これは
「邦楽発声法
というものを
知らずに落語をやるというのは
いかがなものかと。


三遊亭とん馬師匠の常磐津が
11月27日土曜日5時から
湯島天神で披露されます。
入場無料です。


おそらくは、
志ん朝さんはじめ、
邦楽を嗜まれている噺家さんは
邦楽の稽古が
落語をも稽古していることになると、
いやそこまでではなくとも、
邦楽は落語を補強していると
感じているのではないかと。


そして、きっと、
「落語は邦楽だね」
という志ん朝さんの言葉の意味を
落語を話す者として、
なにほどか、
捉えられているのではないかと。


そう思い、
これから、
私も、
その意味を捕まえに、
また冒険の旅に出ます。

今回のクエストはかなりレベルが高いぞ。





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