風邪を引いてしまいました。
文字通りの寝正月です。
声を出すと咳になりますから、
落語もできません。
ところが、じっと天井を見ていると、
ああ、こうするともっといいとか、
ここがおもしろくないのはなぜかなとか、
考えられました。
今回の収穫は「化け物使い」と「厩火事」です。
去年「元犬」で同じようにずいぶんと遊びましたが、
今回はかなりいいものができました。
いずれきちんとした形にしたいと思います。
落語は「遊び」ができる芸です。
また「遊び」がないようではいけないのかもしれません。
今月は16日に両国亭で「火焔太鼓」
20日に千一亭で「宿屋の富」
どちらも音楽に例えればロックであり、
どちらも最後の「サビ」の部分に最大の
ダイナミズムを表現する構成力が試される話です。
「火焔太鼓」は15分です。
ほぼ半分の時間にしなければなりません。
そこで考えました。
この話は誰の話なのかと。
この話は甚兵衛さんの話です。
ですから、
甚兵衛さんから離れているエピソードから
切っていきました。
そして女将さんはちょっと可愛くしました。
「お前さんも、かわいいところがあるよお」
と言ったり、
「惚れ直したよ、お前さん」
と柱につかまりながら言います。
ここに江戸の「いき」が表現できるといいんですが。
どうでしょう。
「宿屋の富」は本寸法です。
40分といったところです。
この話は大きく3部に分けられます。
それぞれをテンポを変える必要があると思いました。
緩・急・緩急
と出来るといいんですが。
0 件のコメント:
コメントを投稿