落語草 (千一亭志ん諒 落語ブログ)

2011年1月9日日曜日

寝正月

風邪を引いてしまいました。
文字通りの寝正月です。
声を出すと咳になりますから、
落語もできません。
ところが、じっと天井を見ていると、
ああ、こうするともっといいとか、
ここがおもしろくないのはなぜかなとか、
考えられました。
今回の収穫は「化け物使い」と「厩火事」です。
去年「元犬」で同じようにずいぶんと遊びましたが、
今回はかなりいいものができました。
いずれきちんとした形にしたいと思います。
落語は「遊び」ができる芸です。
また「遊び」がないようではいけないのかもしれません。

今月は16日に両国亭で「火焔太鼓」
20日に千一亭で「宿屋の富」

どちらも音楽に例えればロックであり、
どちらも最後の「サビ」の部分に最大の
ダイナミズムを表現する構成力が試される話です。

「火焔太鼓」は15分です。
ほぼ半分の時間にしなければなりません。
そこで考えました。
この話は誰の話なのかと。
この話は甚兵衛さんの話です。
ですから、
甚兵衛さんから離れているエピソードから
切っていきました。
そして女将さんはちょっと可愛くしました。
「お前さんも、かわいいところがあるよお」
と言ったり、
「惚れ直したよ、お前さん」
と柱につかまりながら言います。
ここに江戸の「いき」が表現できるといいんですが。
どうでしょう。

「宿屋の富」は本寸法です。
40分といったところです。
この話は大きく3部に分けられます。
それぞれをテンポを変える必要があると思いました。
緩・急・緩急
と出来るといいんですが。

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