落語草 (千一亭志ん諒 落語ブログ)

2014年1月1日水曜日

あけましておめでとうございます。

初日の出を見たい気持ちでいますが、日の出は6時51分です。
まだ1時間あります。

昨日と、おそらくは明日とほぼ変わらない日の出だとしても、初日の出を見たいと思います。

なぜなら、初日の光と一緒に未来がやって来るような気がするからです。

文字通り輝く未来がやって来るような、いや、輝く未来に照らされるような。

失意の時、失ったかもしれない未来が、いやあるんだという実感を感じます。

初日の出の前に立つと、冷たい風の中、光に包まれたからと言って暖かいわけではないのに、初日の出は体の中の何かを燃やすのでしょうか、寒いというつぶやきにも意味がなくなります。

「さようならはまた会うまでの遠い約束」という歌の文句があります。今年も約束を守ってやって来てくれた初日の出。きっと誰もがその光に「こんにちは」をして、そして、「ありがとう」をします。そう、初日の出は無心にありがたいものだからです。

そう、「さようなら」と「こんにちは」と「ありがとう」とは同じことなんだと初日の出は教えます。

そう、失意と希望とは同じことなんだと。





1 件のコメント:

  1. これ、本当に何度読んでもいい!
    ダントツに好きな文章なので、コメントを残しておきます。

    >初日の出の前に立つと、冷たい風の中、光に包まれたからと言って暖かいわけではないのに、初日の出は体の中の何かを燃やすのでしょうか、寒いというつぶやきにも意味がなくなります。

    が特に秀逸!

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