落語草 (千一亭志ん諒 落語ブログ)

2014年10月30日木曜日

落語研究3 居残り左平次3 第一分析2

⑤若い衆の勘定の催促を躱す。
【舞台】二日目の朝、二階座敷。
【感覚】眠い。起き抜けの怠さ。酒が残っている。ちょっと胸がムカムカする。だが、空腹。
【課題】金がないことを悟られないように勘定を先延ばしにすること。

-[若い衆]
--【来歴】左平次より三歳下。この旅籠の主人が営む米問屋の手代から、真面目さを買われて若い衆のまとめ役を任される。小作農家六人兄弟の次男。しっかりしているが、人を信じやすい。給金で兄弟の生活を助けている。
--【感覚】朝の仕事を片付けて一段落。朝餉を食べた後。心体共に充実。
--【課題】左平次が起きないので、起こして勘定して帰すこと。

⑥昼寝して三時半、再び若い衆の勘定の催促を躱す。
【舞台】二日目の午後三時半、二階座敷。
【感覚】眠い。起き抜けの怠さ。のどの渇き。まだ酒が残っている。小腹が空いた。中トロと貝柱を食べたい。
【課題】金がないことを悟られないように勘定を先延ばしにすること。

-[若い衆]
--【感覚】仲間の若い衆に言われて勘定の心配が始まる。
--【課題】左平次が起きないので、起こして勘定してもらうこと。

⑦躱しきれず金がないことを告げる。
【舞台】三日目の朝、二階座敷。
【感覚】早くに起きてすっかり目覚めている。体調良く充実。酒は抜けている。
【課題】金がないことを悟られないように勘定を先延ばしにする。躱しきれないときは素直に金は無いと告げること。

-[若い衆]
--【感覚】勘定ができるか心配。
--【課題】なんとしても勘定してもらうこと。手に余るときは階下に降りて、用心棒代わりの若い衆良しさん、縁起担ぎの好きな若い衆松どん、慎重派の哲どんを呼ぶこと。

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