落語草 (千一亭志ん諒 落語ブログ)

2014年10月29日水曜日

落語研究2 居残り左平次2 第一分析1 

①昼下がり友達を誘う
【舞台】白壁町の掛け茶屋。
【感覚】母を心配し、金策尽きて、最後の二両を元手になんとかしようと夜通し考え寝不足。早く早くと気が急く。
【課題】友達三人を説得すること。三人は作戦には不可欠の要素。景気の良い集まりに見えなければならない。

②陽の暮れ方品川宿に到着
【舞台】品川宿を見下ろす街道。
【感覚】日本橋から11km弱、徒歩約2時間45分。疲労感。期待感。決戦に臨む緊張感。
【課題】父が恨みの飯盛旅籠を選ぶこと。若い衆に金持ちそうに見せること。

③宴席の始まりからお引けまで
【舞台】二階座敷。
【感覚】始まりはペコペコの空腹。お引けはパンパンの満腹とほろ酔い。いよいよという緊張感。
【課題】派手な遊びに慣れている体を見せ、若い衆の信頼を得ること。

④友達との相談
【舞台】二階座敷、遊女が来るまでの間。
【感覚】ほろ酔い。遊女に聞かれてはまずい、時間がない。
【課題】友達に作戦の一部を説明し理解と協力を説得すること。父母の事情を伏せ、自分の養生を理由にする。江戸っ子らしさの粋がりから悟られないようにすること。

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