落語には二種の対話
見える相手に話す
客と落語家の対話
見えない相手に話す
登場人物同士の対話
宙の一点、壁、柱
それらを見ての話の
相手との距離は
それらとの距離になる
見えない相手を見て話す
そこには相手との確かな距離がある
距離を意識して話すのでなく
相手を意識して話す
相手が動いている事もある
相手が来る事も、去って行くこともある
相手が見えていれば
距離は自ずと伝わるもの
距離が伝われば
舞台はより鮮明に見えて来る
見えない相手を見て話す
そこには相手の委細な造形がある
人は相手の様々は所を見て話す
目を見て話すだけではない
描き込んであるのなら
微な視線の移動は
情動を伝える
言葉より
確か
そんな落語を追究したい
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