普段そんな声で話すのか
と意識する
話声は普段の声
大声でもなく
小声でもない
相手に話す声は
歌声では無い
歌声は音階のある曲調にのる声
だが
音階が無くとも
曲調を持つ話し方は
歌声に近い
職業で例えれば
ニュースのアナウンサー
電車の車内放送
エレベーターの係
バスガイド
伴奏は無いが
いずれも
歌っているようなもの
声はキレイで通るが
人柄も気持ちも
全く伝わって来ない
それはまさに
上辺だけの声と話
落語は人柄と気持ちで笑うもの
だから
上辺の声では笑える訳がない
だから
歌っているような声では笑えない
カラオケで
歌うのは
気持いい
しかし
カラオケで
気持ちいいのは
自分だけ
はたして
自分に酔う歌い手を見て
お客は気持ちいいだろうか
落語は歌わない話声でする
たとえ自信があっても
歌声を自慢しない
自慢とは
表には感心が書かれ
裏にはそしりが書かれている
透けて見える
薄い紙のようなもの
落語にはそんな自慢は
もとより要らない
歌のように傍らで聴くのでは無く
正面から気持ちがそのまま入って
くるような声と話
そんな落語を追求したい
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