落語草 (千一亭志ん諒 落語ブログ)

2021年2月23日火曜日

【 落語の雑則 43】 落語のグルーヴは三拍

ドラムの練習に

チェンジアップと

呼ばれるものがある


メトロノームのピッに合わせて

太鼓を右手で叩く

トン

と一拍ずつ

しばらく続けて叩いて

こんどは

その右手の間に左手でも叩く

トントン

と細かく二拍ずつ続ける

次ぎに

右手左手右手と

三拍を一つの

メトロノームのピッの中で

途切れなく叩いていく


このような変化を

昇順、降順と

次々と連続して行う


やってみて感じたことだが

二拍、四拍はいつでも

次ぎに移れるのだが


三拍はとても移り難い

ずっと三拍のまま

繋がっていく感覚がある


それは

右手左手右手

左手右手左手

本来右手左手で一対の感覚からか

右手でお終いのところで

次の左手を呼んでしまうのだろう


そう

三拍には強い連続性がある


ラッ


馬の走る蹄の音は

三拍だからか

音から伝わる躍動感

疾走するグルーヴ感


落語でも

おいおいおい

こらこらこら

まあまあまあ

と三回の繰り返しは

よく聞く


火焔太鼓でも

平清盛のシビンに

岩見重太郎のワラジと

巴御前のハチマキ


金明竹でも

祐乗、光乗、宗乗

三作の三所物

沢庵、木庵、隠元禅師

張り交ぜの小屏風

と三つで続く


三拍でグルーヴ感を出そう

三回には

グルーヴ感を意識しよう


三拍の持つ連続性を

いかした

グルーヴ感のある話


そんな落語を追究したい



0 件のコメント:

コメントを投稿