ドラムの練習に
チェンジアップと
呼ばれるものがある
メトロノームのピッに合わせて
太鼓を右手で叩く
トン
と一拍ずつ
しばらく続けて叩いて
こんどは
その右手の間に左手でも叩く
トントン
と細かく二拍ずつ続ける
次ぎに
右手左手右手と
三拍を一つの
メトロノームのピッの中で
途切れなく叩いていく
このような変化を
昇順、降順と
次々と連続して行う
やってみて感じたことだが
二拍、四拍はいつでも
次ぎに移れるのだが
三拍はとても移り難い
ずっと三拍のまま
繋がっていく感覚がある
それは
右手左手右手
左手右手左手
と
本来右手左手で一対の感覚からか
右手でお終いのところで
次の左手を呼んでしまうのだろう
そう
三拍には強い連続性がある
パ
カ
ラッ
馬の走る蹄の音は
三拍だからか
音から伝わる躍動感
疾走するグルーヴ感
落語でも
おいおいおい
こらこらこら
まあまあまあ
と三回の繰り返しは
よく聞く
火焔太鼓でも
平清盛のシビンに
岩見重太郎のワラジと
巴御前のハチマキ
金明竹でも
祐乗、光乗、宗乗
三作の三所物
沢庵、木庵、隠元禅師
張り交ぜの小屏風
と三つで続く
三拍でグルーヴ感を出そう
三回には
グルーヴ感を意識しよう
三拍の持つ連続性を
いかした
グルーヴ感のある話
そんな落語を追究したい
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