落語草 (千一亭志ん諒 落語ブログ)

2021年2月24日水曜日

【 落語の雑則 44】 顔を変化させる

表情

時に極端な表情は

言葉と常に一緒です


そして言葉が音の変化で知るように

表情も変化してはじめて知るのです


どんな表情も変化しなければ

無いのと同じでしょう


気持ちを伝えるには


いちに言葉

にに表情

さんに所作です


基本はこの順番で示します


そのためには

常に顔を見せます


芝浜や

薮入り

などで床に入っている時も

顔が見える角度で構えます


猫の「ごめん寝」のようでは

かわいいけれどいけません


顔の変化が勝負です


不満で歪んだオヤジヅラも

絵のように整った美人顔も

どちらも

動かないようでは

落語家の顔ではありません

柔らかく

柔らかく

ストップアニメーションの

泥人形のように

縦横無尽に

形を変えてはじめて

落語家の顔です


落語家の顔は七変化

「どこの誰かは知らないけれど

誰もがみいんなしってえいいる

七つの顔のオジサンの

ほんとの顔はどれでしょおぅ」


匠な話術

柔らかな表情

切れてる所作


そんな落語を追究したい





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