落語草 (千一亭志ん諒 落語ブログ)

2009年8月12日水曜日

天秤棒

今日は稽古でした。
「替り目」を最後まで演りました。
「替り目」の後半に
「うどん屋」が出てきます。
天秤棒を肩に担ぐ仕草を教わりました。
「じゃ、次に『首屋』やってごらん」

師匠が見ています。

元気よく始めました。
「ぁーあ、 えれぇことんなったなぁ
とうとうこうやって てめぇの首うってぇ
あるくはめんなっちゃったよ」

すると師匠が、
「うどん屋になってるよ」

ハッと右肩を見ると、
首元に持って行かなきゃならない手が
右肩の上で天秤棒を持つ形に
なっていました。


「首屋」の中の三太夫さんの言葉は
「身が尻に付いて参れ」でした。
「みがし」ではなかったんです。
「身が尻」は本来「身の尻」、
「の」が「が」に転じることが
古い言い方にはあると学びました。

「よ」と「な」を語尾に付けたり、
それを強調するのは、
幼稚な形だと教わりました。
なるほど、
大人の心を唄う「演歌」は
ほぼ全て「ヨナ抜き音階」です。

今日の創作都々逸#8
♪夏にまとわる 黒髪切れば
別れたのかと まとわれる

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