落語草 (千一亭志ん諒 落語ブログ)

2009年8月13日木曜日

考える

「人にはいろんな気持ちがあるんだ、
そいつの気持ちになる、
すると後は自然と出てくるんだよ。」
師匠の言葉です。

その後で、すぐ、
「首屋」が天秤棒かついで
「うどん屋」になっちゃったんですから、
言葉がありません。

この「そいつの気持ちになる」、
私は、これは「そいつになって考える」こと
だと思ったんです。
えっ、当たり前のことでしたか。

はじめは、気持ちになるっていうと、
殿様は殿様、
うどん屋はうどん屋の
雰囲気になるって、
思ってたんです。

ところが、これが、
うどん屋になって、考えて、
「じゃああの、
うどんお好きじゃないんでしたら、
どうでしょう、
雑煮があるんですが」と、 言う言葉も
実際そう考えながら 言うようになると、
これが実になめらかになりました。

今日の創作都々逸#9
♪書いて消しては 書いてはやぶり
きみへの思いを かみだのみ

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