2010年11月15日月曜日
明烏
落語で人物を
配置するとき、
なによりも
お客さんに解りやすく
配置することが
大切だろう。
そこで、
「明烏」から
次の場面で
人物を
どのように配置すると
より理解しやすいか
考えてみる。
その場面とは
お茶屋の座敷。
●太助
○若旦那
源べえ
女中
の4人が座っているところに
■おばさん
が登場する
という場面。
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●「ええ? なんだい、酒?
いや、もういいよ。
もう、いくら飲んだって酔やしねえしねェしね、
うまくもなんともねェよ。
え、駄々っ子はあすこでめそめそ泣いてんだろ。
女郎買いに来たようじやねェよ。
なんか通夜に来たようだ。
近ごろ通夜だってもっと陽気だよォ。ね、
弱ったねえどうも。ええ?
坊っちゃアん、…坊っちゃん
みんなァ心配してんですよォ、ねえ。
そっち向いてその、なんか泣いてないでね、
え、ン、もうすぐですから。ねえ。
あァた付き合うってそう言ってくれたんでしょ?
こっちイ坐ってさァ、
なんかつまんだらどうですゥ?
ええ!ね、坊っちゃん」
○「いえ、……結構でございます」
●「あ、そおォ? ふうん。結構だとさ、
ン…いいじゃアないか、あァた……、
エ、わかったわかったよ。
じやもううっちゃっとくよ。
うっちゃっとくけどさア
あすこにいらいるってェとね、
なァんか気詰まりだよ。ねえ
うん……。
おい、どうしたんだよおばさんは? えエ?
まだ仕度が出来ねえのかい?
ぐずぐずしてやがらア本当に。
おばさん一人で喜んでんだよ、ねえ?
『うぶでいい』やなんか言ってンだ。
なにがうぶ……。
本当にしょうがねえどうも。
あッ、
来た来た。
お、おば、おばさん、
なにをしてんだよォ。ン……
ホラホラ、ん、これもう‥…
頼むよツ、早く!」
■「わかりましたよ本当に。
どうォも、若旦那あいすいませんでした、
お待たせしちゃって。
ね、え。お仕度が出来ましたから、
さ、どうぞあちらへ」
○「いえッ、…結構でございます。
いいんです、あたくしは。
ここに待ってますから」
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( ●太助 ○若旦那 ■おばさん )
くわえて、
太助の隣に源べえ
若旦那の傍に女中
の5人。
この5人 をどのように
配置したらよいのか。
ボクの考えは明日。
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