落語はイメージで作る空間造形である。
こう捉えて、落語の
「どのように伝えるか」を
考えてみたい。
落語は概ね会話で作られる。
そこで
「カミシモ」で表現される、
二人の会話の場合の
位置関係について考えてみよう。
今、二人が登場している。
正対して対話しているが、
落語ではL字型のソファーか
四角いテーブルに直角に座っているような
位置関係で話す。
これが舞台だと
対面ということもあるが、
二人の場合
ベンチに横並びというのをよく見る。
その際、相手に言う台詞を
相手とは違う方に顔を向けて台詞を言ったりする。
そんな場面を舞台ではよく見る。
落語はほとんど
相手に言う台詞は
相手に向かって言う。
そうしないと誰に言っているのか
解らなくなりがちだからだ。
したがって、
落語においては、
登場人物を空間に配置するとき、
対話の位置関係で配置していくが、
ときとして、
登場人物が台詞を言う場合、
その位置関係をはなれて、
台詞を言うことで、
登場人物の情感を表現することも
効果的であると思う。
そのためには
お客さんに
ハッキリと登場人物達が
見えていなければならず、
そのためには
正確な空間配置が必要だと思う。
お客さんに位置を
ハッキリと認識してもらうためには
どうしたらよいのか
それはまた明日考えることにします。
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