落語草 (千一亭志ん諒 落語ブログ)

2012年1月18日水曜日

昆布はヨロコブに繋がって縁起がいい。だったらタンコブはさらに当たってのことだから。


礼儀正しさとは理性がなすもの、人間的なもの。はたして、そうだろうか。

改めて言うまでもないが、礼儀正しいとは秩序を乱さない立ち居振る舞いのこと。

鴨の親子がお堀の静かな水面を並んで進む。飛び上がれば空に「く」の字の編隊飛行。お座りする猫、マンガのように足を投げ出して毒づく猫はいない。

動物は秩序の中で暮らしている。見方によっては、それは礼儀正しくもある。

礼儀正しさが人間的なのではない。その礼儀を壊してしまうもの、欲望や業こそが人間的なのだ。

見ると、動物の欲求はみごとに秩序の中に取り込まれている。べつに彼らは我慢しているわけではないと思う。そうすることが自然で快適だからそうしているのだろう。

礼儀正しくすることが欲求を満たし快適であるように暮らす。およそ難しいことのようだが、動物のような心持で暮らすということなら、ボクだって出来るかもしれない。

だって、ボクは哺乳類なんだから。


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