コスモスはどうしてあんなに細長いんだろう。
北海道、短い夏に手を振るように、コスモスが揺れる。
「コスモス姉さん」というお話があった。だれの作品か憶えていないが、どうして「姉さん」なんだろうと思っていた。
でも、ほんもののコスモスを見ると、ああ、これは「姉さん」だなと思う。その凛とした佇まい、たおやかな動きは「妹」ではない。
細く長く頭一つ出ているその姿は、どこか美しさの中にしっかりしたものを感じずにはいられない。
落語に「コスモス姉さん」のような人物は少ない。
落語はしっかりしていない、間抜けな、おっちょこちょいが多いから。どちらかというと、「妹」的な人物だ。
演者は自分の好みの人物に偏ってしまう傾向がある。
自分のことは棚に上げて、わりとしっかりした人物をボクは好む。
これは落語にはあまり良くないのかも知れないな。
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