落語草 (千一亭志ん諒 落語ブログ)

2012年1月10日火曜日

寒くて寒くてしょうがないと しょうが探してホッカホカ


歌舞伎の演技は「歌舞伎の型」として代々受け継がれたものである。
これが 落語の礎になっていることはよく知られている。
古い名人達の落語には明らかに「落語の型」と呼んでいい所が散見される。いや、それ自身が「落語の型」だ。

現代演劇はスタニスラフスキーが始めた演技論からなっている。
これは「型」を否定し、人格そのものの再現を目指す。

現代の落語はどうだろう。
明らかに現代演劇に牽引されているかのように思えるが、そこに、最も重要な登場人物の人格は再現されているだろうか。

「落語の型」もない。登場人物の人格もぼやけている。そんなだから今、つまらない落語が多いのだろう。

と言ってるボクこそ、そのもので、「型」はやっと教わり始め、さまざまな人格には手を焼いている。

今年は稽古を始めた2009年から4年目に入る。
なのにまだまだ入り口に立っている。


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