落語草 (千一亭志ん諒 落語ブログ)

2014年11月2日日曜日

落語研究6 居残り左平次6 第二分析1

①白壁町の掛け茶屋

・さわやかな秋の昼下がり、客は5歳ほどの男の子を連れた婦人だけ。奥で団子を食べている。外の腰掛けで茶をすすりながら三人を待つ。見上げる空に父の面影と母の笑顔を見る。

②旅籠

懐かしく辺りを眺める。幼い頃遊んだ井戸端がそのまま残っている。隣家の漁師の倅で同い年の太助を思い出す。楽しかった過ぎし日々。父の苦悩。なにもかもこの旅籠がぶち壊したのだという思いがよぎる。それゆえ、そっけない若い衆の対応に無性に腹が立つ。

③二階座敷、その夜

・下足を脱ぎながら吉原に負けない作りに感心する。朱に塗られた手すりを伝って長い梯子から二階に。十六畳ほどもある広い座敷。床の間を真ん中にして四人がコの字型に膳を前に座る。入り口に若い衆。座ったことで少し落ち着いて、若い衆にいい客だと思わせる趣旨で話し始める。

・畳は表替えしたばかりのようだ。欄間には見事な鷹のすかし彫り。障子越しの潮騒が体を揺らす。磯の香りがしっとりと漂う。障子を開けると、海の闇からやって来る夜風が少し肌寒い。

・芸者が五人来る。三味線、太鼓で唄い踊る。お座付きから三下がり、都々逸、果ては甚句になろうという大騒ぎ。左平次は得意の奴さんを踊り、遊び慣れている体を見せる。一方、三人が貧乏くさい様子を見せそうになるたび、すぐに割って入りその場を取り繕う。

・三人に母親の病は知らせていない。旅籠から三人が出て行くまで、何かしら、余計なことをしゃべられないように伏せている。また、同じ理由から、起きたら直ぐに発てと指示をする。

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