落語草 (千一亭志ん諒 落語ブログ)

2021年2月11日木曜日

【 落語の雑則 31】 面白さを確かめる

落語が伝えるのは

面白さ


しかし

笑いが面白さとは

限らない


この話の面白さは

どこなのか


お客が笑っているところが

面白いところだろうでは

面白さの理解は足りない

その程度では

お客を面白さに引き込めない


そもそも

話の面白い要素を見つけ

それをお客に味わってもらうことが

落語の目的


どこが面白いのか

なにが面白いのか

それを

落語家自身が

ハッキリと

理解しないで

面白さが

お客に伝わるだろうか


志ん朝さんが

テレビで

「どんなに工夫しても

面白くない話って

あるんですよ

そうゆう話は

やりません」

と仰っている


志ん朝さんはやらなかった


面白くないと思う話は

やってはいけない

やるのは

自分自身で

面白さが理解できる話だけ


それは


自分が思い出して

面白いなあと思うならば

きっとお客が思い出して

面白いなあと思う話


そんな落語を追究したい



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