落語草 (千一亭志ん諒 落語ブログ)

2009年7月25日土曜日

落語圏

アセンブラ、Cにパスカル、ベーシック
これらはコンピューター言語です。
コンピューターにこれこれをしなさいっていう、命令する言葉ですね。

これが、コンピューターに同じ事を
させるんでも、
全く違う言い回しになっちゃうんです。
でもね、じゃぁ、
その結果は同じかというと、
これが違うんですね。
処理速度、システムにかかる負担、
修復性能、他のシステムへの
可搬性とかとか、
言葉によって違うんです。

言語というだけあって、そこには
それぞれの文化があるんですね。

「文化」などというと
分かりにくくなってしまいますので、
「文化」ときたら、わたしは
「やり方」て言葉に置き換えて
考えるようにしています。

「文化圏」といいますね。
どうでしょう、「落語圏」ってのは。
英語圏やドイツ語圏があるんだから、
「落語圏」てのも
あっていいんじゃないかしらん。

といってもなぁ、落語は、
「語」とは言っても「言語」じゃないしねぇ、
だれも落語で
「愛」を語り合ったりしてねぇよなぁ。
おっと、まてよ、
落語の中じゃあ、「愛」ってやつ、
語ってるじゃないか、
え、そうだよ、ねぇ、
師匠の本にくっついてる
「替り目」なんてのは、
ありゃぁ「愛」ですよ、ね。

そりゃあね、落語は日本語ですよ、
でも、そこらの日本語じゃない、
そこらの日本語じゃぁ、
ああゆう世界は描けない、
世界を描く「やり方」が違いますね。

てことは、「やり方」は「文化」だから、
「やり方」が違うって事は、
「文化」が違うって事で、
すると、とうぜん、
「文化圏」も違うってことになる、ね。

やっぱり、あるんだなぁ、「落語圏」。
これは「大気圏」みたいなもので、
めったに気がつかないけど、
実は生かしてもらっている、
てな物なのかもしれないなぁ。

その、有り難み、
うっかりすると忘れちゃう、
でもまた通っては聴いちゃう。
これじゃ、まるで
「定期券」。

2 件のコメント:

  1. 「○○は文化」
    こんな事を言ってなぁ、顰蹙をかった平成の色男が
    いたけどなぁ。。。
    「ツマクレナイ」これは決して「あんたの妻くれない?」
    じゃござんせんよ 笑
    「ホウセンカ」お花の別名だとかで。
    日本の平安時代、ホウセンカの花で爪を染める女性が居たってゆうね。。。何とも綺麗な~イヤ、美しい話じゃないかい。
    近年の女性の付け爪、アレはいけませんよ。
    あの手でハンバーグこねられたりしたら 笑
    食べる気にもならないってゆうね。
    遠~い日本の昔の美しい言霊に思いを馳せ~~~。
    うん?落語の中にもありそうな気がしてきたよ。
    現代では使われない趣のある言葉がね。
    「ちょっとの好奇心」と「文化」大事にしたいもんだねぇ。

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  2. いつも充実したコメント
    ありがとうございます。

    知りませんでした
    「ホウセンカ」。
    調べてみますと、なるほど、
    そうなのかと頷きました。
    中に、触れるとはじけ
    種を飛ばす果実は
    非常に目を引く特徴なので、
    花言葉は「私に触れないで」。
    とあります。

    島倉千代子の「鳳仙花」も
    白い指先にほんのり灯る赤い爪
    と思いながら聴いてみますと、

    ああ、今の娘は
    「デコトラ」みたいな
    爪になっちゃって、
    トラック野郎もそうだけど、
    そんな娘達ゃ、
    なんだか群れたがるんだ、
    で、そんな娘は
    「日本列島旅鴉」なんて
    トラック野郎の歌のように
    いろんな男を訪ねて歩く
    てぇわけで。

    幸せになりたきゃ、
    時間を掛けて育てなきゃね。
    ちょいと良さそうだと
    フラフラしてちゃあ、
    付け爪みたいに
    剥がれちゃうもの。
    大事に大事に
    時間を掛けて
    磨きましょうよ。

    「そうしなきゃ、
    ねぇ、おばあちゃん」

    「あぁ、ホウセンカ」

    ●島倉千代子「鳳仙花」
     
    やっぱり器用に 
    生きられないね
    似たような二人と 
    笑ってた
    鳳仙花 鳳仙花
    はじけてとんだ 
    花だけど
    咲かせてほしいの 
    あなたの胸で

    ふいても消せない 
    ネオンの匂い
    やさしいあなたが 
    こわいのよ
    鳳仙花 鳳仙花
    日陰が似合う 
    花だけど
    つくしてみたいの 
    あなたのそばで

    おおきな夢など 
    なくてもいいの
    しあわせ短い 
    一年草
    鳳仙花 鳳仙花
    いのちのかぎり 
    街の隅
    わたしも咲きたい 
    あなたと二人

    ●細川たかし「日本列島旅鴉」

    俺の人生 旅から旅へ
    苦労 山坂 幾つも越える
    陸奥路 越後路 奥洲路
    旅でござんす
    女房 子供が 待っている
    津軽海峡 渡れば えぞ路
    明日は駿河路 信濃路と
    日本列島 アンアアアアアアー 旅鴉

    俺の人生 幸せ運ぶ
    それが男の 生き甲斐なのさ
    伊勢路 近江路 越前路
    旅でござんす
    女房 子供が 待っている
    眠気ざましに ひと息入れて
    能登路 但馬路 出雲路と
    日本列島 アンアアアアアアー 旅鴉

    俺の人生 ハンドルひとつ
    意地をゆずれば 情が通る
    土佐路 日向路 薩摩路と
    旅でござんす
    女房 子供が 待っている
    帰り道だよ あせらず行こう
    明日は淡路か 大和路か
    日本列島 アンアアアアアアー 旅鴉

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