「火事と喧嘩は江戸の華」
喧嘩はいいよ、仲直りが前提だもの。
でも、火事はそうはいかない、
全部持ってっちゃう、
命までも持って行きかねない。
それが華だなんて、
なんとなく納得がいかない、
なにかありそうな予感。
なんと、その予感が的中したんです。
火事には秘密がありました。
福沢諭吉が創設した
「時事新報」に
自身が書いた記事の中で、
火事についての記載があります。
それによると、
そこには人力車を生業にしている家族が
焼け出されている様子が
書かれているのですが、
なんと、喜んで、祝っているというのです。
なぜなぜ。
それは、人力車、夜具、家財道具、
もちろん長屋、全てがレンタル、
しかも、弁済義務はない。
私財は鍋釜と
柳行李(やなぎこおり)一つと妻子だけ。
それらが無事なら、
新しい家になるわけで
お祝いだというのです。
「もっと半鐘鳴らさなきゃだめだよ」
「なんでだい」
「そのほうがジャンジャン燃えるよ」
今日の創作都々逸#26
♪
会いたさ会なきゃ いたさが残る
いたさに愛湧きゃ また会いたい
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