落語草 (千一亭志ん諒 落語ブログ)

2010年2月10日水曜日

数え方

「真之介、日本語は難しいな」

「そうでもあるまい、ニコラスは十分達者だぞ」

「そう言われると照れるなぁ、しかしだ、どうして日本語というものはいちいち物を数えるときに、後ろに言葉を付けるのかのう、面倒でかなわん、みんな違うからなあ、木は一本二本、本は一冊二冊だからな」

「おぼえたのかニコラス」

「まあな、試しになんか訊いてもいいぞ」

「よしっ、では、子犬はなんと数える」

「はは、やさしいぞ、一匹二匹だ」

「うむ、ではウサギはどうだ」

「へへん、そう来ると思ったぜ真之介、一羽二羽だ」

「やるなニコラス、じゃぁ馬は、ン、なんと数える」

「一着二着」

0 件のコメント:

コメントを投稿