落語草 (千一亭志ん諒 落語ブログ)

2010年10月27日水曜日

簡単かもしれない方法

①     ②     ③     ④
「どーんどーんどどーん」   →①


「おめえのおもちゃに       →②
買ってきたんじゃないよ      →③

                                      →④

本当に
ばかやろう」

以上は古今亭志ん朝さんの「火焔太鼓」の
一場面。

この写真の②③は台詞。
④は間。

ここは怒りの感情を出すところです。
それを表情に表して、
お客さんがその表情をくみとるのは
④の間のところ。

つまり、相手の言葉を受けて、
替わった人物の台詞の
すぐ後に来る間で、
表情を作っているのです。

簡単かもしれないと言ったのは、
台詞は台詞、
表情は表情と
意識していればいいということです。

ゴルフでも、
フォロースルーの練習をします。
玉を打ったあとなんだから、
別にどうでもいいじゃないかと思っていると、
実はそこにこそ
スイングの要点があるように、

後から来る表情を意識することは
らしい台詞まわしを生むことに
大切なもののようです。

写真の①から②に移るときのように、
テンポを大切にして、
人物の切り替えで
とっさに
イメージしている表情を
作ることが難しくても、

でも、
大丈夫なんです。

すぐ次にに来る
写真の④の時間に、
その人物の気持ちを、
しっかりと
表情に出せばいいんですから。

ね、
気分は志ん朝さんになってきました、でしょ。

草野球でバットを振るときだって、
気分は大リーガーという思い、
それが楽しいことなんだと思っています。

さて、
それでは
そんな「表情」の次に来るものはというと、
え、
それは明日に、
ということで。



            

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