落語草 (千一亭志ん諒 落語ブログ)

2010年11月1日月曜日

お客さんと演者との間に

黒い四角がアイカメラで捉えたアイマーク(注目している場所)
(写真は以下の論文の79頁からの引用)

神戸大学大学院総合人間科学研究科
コミュニケーション科学専攻
応用コミュニケーション論講座の
阪田真己子先生は論文、
「身体表現における感性情報の認知に関する研究」
において、
その86頁で
「身体表現から感性情報を読み取る際の観察者は
身体周辺の感性的な空間を
能動的に見いだしているのではないか」
と言っている。

落語でも、
ボク自身、お客さんとして演者を離れて、
空間を味わっている時がある。

この論文の中で、
「身体の延長線上」と示された空間が、
まさしく、
落語では、「落語の空間」なのではないか。

お客さんと演者との間に存在するモノとは
そんな「空間」のようなモノだ。
それはアイカメラで捉えることの出来ない、
「心の空間」とでも言えばよいか、
落語が両者の心に描き出す世界空間のこと。
その空間を通して両者は繋がるのだ。

だから、
落語を話すとは
空間を作り出すことにほかならない。

まさに落語は建築に近いことがわかる。
また、そう考えると、
落語が形をなして見えてくる。

落語がどう建築に近いのか、
それはまた明日。


     

2 件のコメント:

  1. 仕事がひと段落し、休憩しています。
    ひさびさに立ち寄りました。

    これはわからない感覚ですね。
    あすの解説に期待しています(あす見る時間がなかったりして(笑))

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  2. お仕事、お疲れ様です。
    無理しないように、ね。
    期待されると
    燃えるタイプなんで。
    と言いつつ、
    すぐに一休みしちゃいますが、
    なんだか、
    ここんとこ
    妙に理屈っぽくなっちゃって、
    秋のせいかもしれません。

    春先はいつも浮かれてしまうので、
    季節がそうさせていると考えると、
    そうかなんて、
    自分勝手に納得しています。

    このブログは言いたいことを
    勝手に書いていますので、
    なんの検証もなしに書いている、
    空想堕落小説です。
    斜めに笑って流してくださると
    ありがたいです。

    建築のことについては
    いろいろと
    書きたいことがあったもので、
    ちょっと
    無理矢理な感じもしたんですが、
    「さあ書くぞ」と、実は
    ちょっとワクワクしています。
    さてさて、
    おやおやと、
    笑ってもらえるかしらン。

    お忙しいでしょうが、
    ぜひまた、
    チラ見してもらえたら、
    嬉しいです。
    コメント有り難うございます。

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