鉄道に乗って楽しむ「乗り鉄」
鉄道を撮って楽しむ「撮り鉄」
「てっちゃん」と
親しまれている鉄道ファンにも
いろいろあるようですね。
日本のサブカルチャー・オタク文化を
牽引してきた「てっちゃん」達。
これが今、コミケと違って、
鉄道関係の催しではどこでも
高齢者が主役ですね。
ですから、当時は「逸脱」していた
サブカルチャーであったとしても、
もはや高齢者の主役を得て、
日本では広く支配的な文化となった
と言っていいと思います。
「日本の鉄道」「SL」その言葉に、
様々な心地いい響きを感じる人は
多いといったわけで。
立ち止まって、なぜそこまで列車は
人の心を引きつけるのかと思うと。
里山を背に広がる田園の中を、
ピィーーと甲高い声を上げ、
ボッボッボッボッと唸り、
黒煙と白い蒸気を吐き出しながら
這うように進むSL。
(↑をクリックしてお楽しみください)
私でなくとも、そこに龍や大蛇が重なって
見えてくるんじゃぁないでしょうかね。
「おっと、また無理矢理だ、
大蛇と来たら、
阿波の国の田能久さんだ
とか言うんだよ」
「えっ、わかっちゃった」
「そりゃ、
ね、
阿波の国だもの、
四国当然」
2009年7月30日木曜日
大蛇(おろち)
ドラゴンクエスト、売れてます。
このドラゴン、ドレイクとも
呼ばれていますが、
西洋の龍のことですよね。
暴れん坊で害のあるものとして
退治されちゃうんです。
それに比べ、東洋の龍は
神としてあがめられています。
中国では古来、五爪の龍といって、
指が五本ある龍は
皇帝の印とされているそうです。
たしかに、
北京へ行ったときに見た
皇帝の御座には
背から肘掛けにかけて這うように
五爪の龍が指を広げていました。
一方、奈良のお寺で見た
龍の石の彫り物などは三爪でした。
西洋では邪魔者として
排斥される龍も、
所を変えて東洋では
神様として大切にされています。
そうなんです、
ご存じでしたらごめんなさい、
龍は川の象徴なんです。
狩猟民族にとって川は
害ある物以外の物ではないんですね。
それに比べ、
農耕民族にとっては
こんな大切な物はありません。
この川が小さくなると
龍は蛇となるわけです。
ですから、ウワバミなんてのは、
どうでしょ、
大川あるいは、宮戸川くらいでしょうか。
白蛇様信仰、巳様(みいさま)信仰、
日本神話の八岐大蛇(やまたのおろち)。
田能久でウワバミが
「人間を呑む」というのも、
川にのまれることなんでしょうね。
古来より、日本では川と人とは
親戚のように共存してきたわけですから、
やはり、
痛めつけたままで終わるというのは
いただけません。
どんなにひどく氾濫しても、
よしよしと宥めて、
その後、感謝を持って
またその流れに見とれるのが
日本人の心情だと思います。
「おいおい、見たかい、田能久一座」
「みたみた、ありゃなんだい、
今度の爺さんの下手なこと、
台詞が棒読みだよなぁ」
「ああ、久部衛さんが上手いだけに
余計にひどいね」
「なんでも、元はウワバミらしいって噂だよ」
「なるほどぉ大蛇(おろち)かぃ、
じゃあ、役者はダメだ
すぐに下ろした方がいい」
「辛口だね」
「そりゃ、
相手は大根役者だ
下手に下ろしゃぁ
大根大蛇は辛くならぁ」
このドラゴン、ドレイクとも
呼ばれていますが、
西洋の龍のことですよね。
暴れん坊で害のあるものとして
退治されちゃうんです。
それに比べ、東洋の龍は
神としてあがめられています。
中国では古来、五爪の龍といって、
指が五本ある龍は
皇帝の印とされているそうです。
たしかに、
北京へ行ったときに見た
皇帝の御座には
背から肘掛けにかけて這うように
五爪の龍が指を広げていました。
一方、奈良のお寺で見た
龍の石の彫り物などは三爪でした。
西洋では邪魔者として
排斥される龍も、
所を変えて東洋では
神様として大切にされています。
そうなんです、
ご存じでしたらごめんなさい、
龍は川の象徴なんです。
狩猟民族にとって川は
害ある物以外の物ではないんですね。
それに比べ、
農耕民族にとっては
こんな大切な物はありません。
この川が小さくなると
龍は蛇となるわけです。
ですから、ウワバミなんてのは、
どうでしょ、
大川あるいは、宮戸川くらいでしょうか。
白蛇様信仰、巳様(みいさま)信仰、
日本神話の八岐大蛇(やまたのおろち)。
田能久でウワバミが
「人間を呑む」というのも、
川にのまれることなんでしょうね。
古来より、日本では川と人とは
親戚のように共存してきたわけですから、
やはり、
痛めつけたままで終わるというのは
いただけません。
どんなにひどく氾濫しても、
よしよしと宥めて、
その後、感謝を持って
またその流れに見とれるのが
日本人の心情だと思います。
「おいおい、見たかい、田能久一座」
「みたみた、ありゃなんだい、
今度の爺さんの下手なこと、
台詞が棒読みだよなぁ」
「ああ、久部衛さんが上手いだけに
余計にひどいね」
「なんでも、元はウワバミらしいって噂だよ」
「なるほどぉ大蛇(おろち)かぃ、
じゃあ、役者はダメだ
すぐに下ろした方がいい」
「辛口だね」
「そりゃ、
相手は大根役者だ
下手に下ろしゃぁ
大根大蛇は辛くならぁ」
2009年7月29日水曜日
ウワバミさん
田能久は難しいですよ。
いえ、芸としてどうのとか、
かけだしの身で言えることは
何もありません。
あくまで、
このお話に対してのことでして。
このプロット、
どうしてもウワバミさんに
気持ちが向いてしまうんです。
主人公が弱いんです。
そう、脇役に負けているんです。
この話は
田能久さんのストーリーなのか
ウワバミさんのストーリーなのか
あるいは、運命の不条理なのか
例えとして
そぐわないかもしれませんが、
ヤッターマンとドロンジョサマの
関係に似ています。
ボヤッキーが居ないのが
ちょいと寂しいんですが、
ファンなので。
ヤッターマンは
ほんわかした後味がいい。
どうでしょう、
そんな後味を狙うとしたら、
最後にウワバミさんを
救ってあげるプロットが欲しいですね。
そして、続・田能久を予感させる
エンディングだともっといいですね。
全体を通して、
気持ちが大きく変化していく様を
克明に描かれているのは
久兵衛さんではなく、
ウワバミさんです。
ウワバミさんの寂しさを
久兵衛さんが
理解してあげる行があれば、
ウワバミさんの切なさを
より表現できると思ったりします。
友として信頼を寄せていた
久兵衛さんを失ったという思いと、
最後まで「はい、狸です」と言った
久兵衛さんの言葉を
信じていた思いとを、
クライマックスの対決にのせて
描くことが出来たなら、
私の今までの時間のなかで起こった
「似た出来事」を
思い返さずにはいられないでしょうね。
なぜなんだ、なぜなんだと
ヤケになって
都々逸まで唄っちゃうくらい、
自分を嗤っちゃうくらい、
傷ついてしまったウワバミさんを
なんとか救ってあげたいです。
【「おめぇがしゃべったからおらあこんなざまだ、みろ、頭あ裂けちまったよ血がめえん中へ入ってもう物がめえねえあーあーあー、オレの寿命はもうもたねぇやオレの苦しみはおめえにもあじわあせるから、さあ、これみてくされーっ」
ガラガラガラガラガラガラガラガラア
えらい音がして、
年寄りはパッと姿あ消した。
家んなか見ると、
大きな箱がふたあっつ、
なんだろうと久兵衛さん開けてみると
小判で三億両。】
久兵衛さん、
思わず外に向かって
「ウワバミさぁん、ごめんなぁー、
わるかったよー、かんべんしとくれよー、
それと、これ、ありがとぅよー、
これでおっ母さん、治療できるよ、
この恩返しゃ必ずさせてもらうよー」
するとウワバミさん、パッと現れて、
「おぉ、ほうかい、ほうかい、
じゃ、オレのことも治療してくれ、
それとな、今また
あいつらに追っかけられとるんだ、
な、たのむ、
オレを連れて逃げてくれねぇか」
「無理ですよ、そんな身体じゃ」
「心配するこたぁねぇ、
オレは蛇、
足手纏いにゃならねぇよ」
いえ、芸としてどうのとか、
かけだしの身で言えることは
何もありません。
あくまで、
このお話に対してのことでして。
このプロット、
どうしてもウワバミさんに
気持ちが向いてしまうんです。
主人公が弱いんです。
そう、脇役に負けているんです。
この話は
田能久さんのストーリーなのか
ウワバミさんのストーリーなのか
あるいは、運命の不条理なのか
例えとして
そぐわないかもしれませんが、
ヤッターマンとドロンジョサマの
関係に似ています。
ボヤッキーが居ないのが
ちょいと寂しいんですが、
ファンなので。
ヤッターマンは
ほんわかした後味がいい。
どうでしょう、
そんな後味を狙うとしたら、
最後にウワバミさんを
救ってあげるプロットが欲しいですね。
そして、続・田能久を予感させる
エンディングだともっといいですね。
全体を通して、
気持ちが大きく変化していく様を
克明に描かれているのは
久兵衛さんではなく、
ウワバミさんです。
ウワバミさんの寂しさを
久兵衛さんが
理解してあげる行があれば、
ウワバミさんの切なさを
より表現できると思ったりします。
友として信頼を寄せていた
久兵衛さんを失ったという思いと、
最後まで「はい、狸です」と言った
久兵衛さんの言葉を
信じていた思いとを、
クライマックスの対決にのせて
描くことが出来たなら、
私の今までの時間のなかで起こった
「似た出来事」を
思い返さずにはいられないでしょうね。
なぜなんだ、なぜなんだと
ヤケになって
都々逸まで唄っちゃうくらい、
自分を嗤っちゃうくらい、
傷ついてしまったウワバミさんを
なんとか救ってあげたいです。
【「おめぇがしゃべったからおらあこんなざまだ、みろ、頭あ裂けちまったよ血がめえん中へ入ってもう物がめえねえあーあーあー、オレの寿命はもうもたねぇやオレの苦しみはおめえにもあじわあせるから、さあ、これみてくされーっ」
ガラガラガラガラガラガラガラガラア
えらい音がして、
年寄りはパッと姿あ消した。
家んなか見ると、
大きな箱がふたあっつ、
なんだろうと久兵衛さん開けてみると
小判で三億両。】
久兵衛さん、
思わず外に向かって
「ウワバミさぁん、ごめんなぁー、
わるかったよー、かんべんしとくれよー、
それと、これ、ありがとぅよー、
これでおっ母さん、治療できるよ、
この恩返しゃ必ずさせてもらうよー」
するとウワバミさん、パッと現れて、
「おぉ、ほうかい、ほうかい、
じゃ、オレのことも治療してくれ、
それとな、今また
あいつらに追っかけられとるんだ、
な、たのむ、
オレを連れて逃げてくれねぇか」
「無理ですよ、そんな身体じゃ」
「心配するこたぁねぇ、
オレは蛇、
足手纏いにゃならねぇよ」
2009年7月26日日曜日
末裔
島倉千代子「東京だょおっ母さん」
久しぶりに手をひいて
親子で歩けるうれしさに
小さい頃が
浮かんで来ますよおっ母さん
ここが ここが
二重橋
記念の写真をとりましょね
やさしかった兄さんが
田舎の話を聞きたいと
桜の下で
さぞかし待つだろおっ母さん
あれが あれが
九段坂
逢ったら泣くでしょ兄さんも
さあさ着いた着きました
達者で永生きするように
お参りしましょよ
観音様ですおっ母さん
ここが ここが
浅草よお祭りみたいに賑かね
「もう戦後は終わった」と言われた
昭和30年生まれの私でも、
この声に触れると
目頭が熱くなります。
「田能久」で久兵衛さんが
おっ母さんの無事を祈るあまり、
ウワバミに会ってしまうのも
無理からぬ事ですね。
「魂」というものがあるとしたなら、
きっと、先人達はなんとか
その「魂」を伝えようとしたんでしょうね。
それが今、
「落語」とかとかの形になって
伝わっているのかなぁ、
なんて思うんですよ。
この唄は
涼やかな春風と
これまでへの感謝と
これからへの希望とを
たおやかな声に乗せて
私の心に届けます。
「田能久」に込められている
先人達の思いに心を向けるとき、
自分がそんな「いい人達」の
末裔なんだなぁと思えて、
ひとしきり笑みが零れちゃいます。
万が一、間違って、
自分の噺で
そんな「笑み」が生まれたら、
なんてね。
そしたら、お祝いに
箱根湯本に温泉旅行にでも
いっちゃおうかな。
もちろん列車は、
「田能久ロマンスカー」で。
久しぶりに手をひいて
親子で歩けるうれしさに
小さい頃が
浮かんで来ますよおっ母さん
ここが ここが
二重橋
記念の写真をとりましょね
やさしかった兄さんが
田舎の話を聞きたいと
桜の下で
さぞかし待つだろおっ母さん
あれが あれが
九段坂
逢ったら泣くでしょ兄さんも
さあさ着いた着きました
達者で永生きするように
お参りしましょよ
観音様ですおっ母さん
ここが ここが
浅草よお祭りみたいに賑かね
「もう戦後は終わった」と言われた
昭和30年生まれの私でも、
この声に触れると
目頭が熱くなります。
「田能久」で久兵衛さんが
おっ母さんの無事を祈るあまり、
ウワバミに会ってしまうのも
無理からぬ事ですね。
「魂」というものがあるとしたなら、
きっと、先人達はなんとか
その「魂」を伝えようとしたんでしょうね。
それが今、
「落語」とかとかの形になって
伝わっているのかなぁ、
なんて思うんですよ。
この唄は
涼やかな春風と
これまでへの感謝と
これからへの希望とを
たおやかな声に乗せて
私の心に届けます。
「田能久」に込められている
先人達の思いに心を向けるとき、
自分がそんな「いい人達」の
末裔なんだなぁと思えて、
ひとしきり笑みが零れちゃいます。
万が一、間違って、
自分の噺で
そんな「笑み」が生まれたら、
なんてね。
そしたら、お祝いに
箱根湯本に温泉旅行にでも
いっちゃおうかな。
もちろん列車は、
「田能久ロマンスカー」で。
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